「生きた英語を学ぶために、英語のニュースサイト/新聞を読むのがいい」と目にしたことがある英語学習者は多いかと思います。
というような想いを経験されたことがある方は多いのではないでしょうか。
このエントリーはそんな方の為に書きました。
あなたの語彙力に合わせながらも、知的好奇心を満たしつつ、お財布にも優しいニュースサイト。
その名はNewsela。早速使い方をご紹介していきます。
目次
Newselaの良い所
一つの記事を5つの語彙レベルで読むことができる
Newselaは一つの記事に対して、学習者の読解レベルに合わせて単語数や表現が変えられるニュースサイトなのです。
一つの記事に対して、例えば小学生3年生の語彙力レベルバージョンの記事と、高校1年生レベルのバージョンが、こんな風に簡単に選べます。
(※画像はPC版のものを掲載しております)
この赤で囲ってある部分の”数字+L”は、Lexile(レクサイル)指数といいます。
このLexile指数は、アメリカの会社が開発した「読解力」および「文章の難易度」を示す指標のことです。
Newselaでは、Lexile指数(記事のレベル)と学年との相対表をこのように定義しています。
アメリカと日本では、学年の数え方がちょっと違いますが、おおむね小学3年生~高校3年生くらい、と思っていただいて大丈夫です。
このLexile指数、なんとなくでも把握しておくといいですよ。
というのも、AmazonではこのLexile指数で絞って洋書が検索できるんです。参考までに下記のページもご紹介しておきますね。
アメリカの学校のReading教材をして使われるくらい良質
Newselaは、英語学習者用のサイトではなく、アメリカの子供たちのReading教材として使われています。現地の子供たちにとっての「国語」の授業ですね!
Why are 6.1 million students using Newsela?
(何故610万人もの生徒がNewselaを使っているのか?)
上記の記事にはこんなことが書いてあります。一部抄訳しますね!
学校の先生は、子供たちが授業で取り組めるような、良質で多種多様な文書を探すのに大変な苦労をしていた。子供によっては学年相応より上、もしくは下のレベルの子もいるので、それぞれに対応できうる記事を見つけるのがとても大変だった。また、学校として使える予算が限られているため、このNewselaは無料で使えるということで、とてもありがたい。
ネイティヴの子供たちにも使われているバランスのとれた文章が掲載されている、ということ。
また子供たちが読むものということで、下品な言い方や差別的な表現が入ってくることもないと考えてよいと思います。
英語学習者にとっても良い文書であるといってよさそうです!
Newselaの基本的な使い方・活用方法
- アカウントを作成する
- 自分が興味を持てるテーマを選ぶ
- まずは一番下のレベルで読む
- 同じ記事をレベルを上げて読む
- 同じテーマの他の記事を3-4の方法で読む
①アカウントを作成する
まずはアカウント登録が必要です。
英語での登録画面しかありませんが難しいことはありませんので、指示に従って進めていきましょう。Googleアカウントがあると登録がちょこっとラクチンです。
Join → “I’m a Learner”と選んで登録を進めてください。
(もし英語を教えたりしている方は”I’m an Educator”で登録すると、クラス登録や生徒管理など、使える機能が多いです)
②自分が興味を持てるテーマを選ぶ
トップページの一番上に検索窓がありますので自分が興味を持って読めそうなテーマを検索しましょう。
例えばAIに興味がある人はAIという単語を検索してみましょう。
きっと複数出てくると思いますので、その中でピンときた好きなものを選んでください。
③まずは一番下のレベルで読む
最初はどんなに簡単そうに見えても、一番下のレベルから読みましょう。
日本の中学生英語が分かる方であれば、一番下のレベルは、分からない単語があったとしても意味はなんとなく分かるはずです(ご自身の日本語での背景知識も大いに関係します)。
日本語訳をしなくてもなんとなく分かる、という感覚。それでOKです。
「なるほど、こんなことがあったんだ~!」と、純粋に文章や新しい知識を学ぶこと、楽しんでください。
④同じ記事をレベルを上げて読む
次は、同じ気をレベルを上げて読んでみましょう。
ある程度英語力がある方であれば「さっきはxxxと表現をしていたけれども、ここではzzzと表現しているな。こういう言い方もできるんだ!」といった体験ができると思います。
例えばこちらの記事。上が小学生3-4年生用、下が中学3年生用の画面です。
原文 https://newsela.com/read/book-explains-me-too-kids/id/48602/ |
私はこのタイトルの違いを観て「中学生であれば#MeToo運動について知っている人も関心が高い子たちもいるだろうな~」なんて感じました。
生きた英語を身につける・語彙力を増やす、というのは、自分の外部からの刺激に対して心の中での反応(=自分の言葉)について言うのだと思います。
自分が身を持って体験したこと、そしてその時に内側から出た反応のセットは、語学習得では最高の出来事です!
余力があれば、語彙レベルはどんどんあげて大丈夫です。
単語を飛ばしても意味がとれるという点、返り読みをしないでも読み進められる、というのが目安です。
⑤同じテーマの他の記事を③-④の方法で読む
次に、同じテーマ(検索ワード)で他の記事を読んでみましょう。
これを積み重ねていくと、「あ、この単語(表現)、前にも他の記事で見たことがあるな~」といったような体験ができます。
記事の分野が同じであれば、文章内で同じ表現に出会う可能性が高まります。
人の脳は、今日おぼえたことは翌日には7割忘れていると言われています。
出来るだけ早いサイクルで、同じ単語や表現に繰り返し出会うことで、記憶としてしっかり定着していきます。
そして無機質な単語集よりも、自分が興味がある文章の方が読むのも絶対楽しいはずです。
最初は記事の分野に偏りがあっても構いませんので、芋づる式に英単語・語彙力、増やしていきましょう!
ちなみに、いくつかレベルを上げた後、改めて一番下の文章を見てみると、その読みやすさに感動すると思いますよ。
自分の英語力がアップしているか実感がないな、と思った時、ぜひやってみてください。
まとめ:Newselaを大人の英語学習に活用する
大人の英語学習がうまくいくときのパターンとして、英語で自分の学びたいことや情報を得る、そのために楽しみながら頑張る!というのがあります。
英語と何かを掛け合わせる、というところですね。英語×○○。
あなたにとって、○○に入れたいものはなんでしょうか?
海外の文化?海外って具体的にはどこの国?文化ってたくさんあるけどどれかな?美術かな?ファッションかな?音楽かな?
こんな風に頭の中に色々なアイデアが廻ったのであればしめたものです。
それがあなたにとっての英語にかけ合わせる検索キーワードです。
これが分かるようになると、こんな風に誰かに教わらなくとも、自分が好きなサイトや発信者に対するアンテナが発達していきますよ~!
自分が欲しい情報が日本語で発信されている、とは限りません。
インターネット上で使用される言語1位は英語で28.6%、一方、日本語はたったの3.9%。
もう一つ使える言語が増えるだけで、ぐっと世界は広がります。
その第一歩として、PCからもスマホからも手軽にアクセスできるNewselaはとてもオススメできるサイトです。この情報があなたの英語学習に役立てばうれしい限りです。応援しています!